釧路郡釧路町から釧路市への日没間際の海岸線ドライブ。逢魔が時。
陽はもう海岸線にキラキラと落ちて、残滓のような光が空を明るい藍色に染める。
やや雲のある空は、上空に行くほどに藍色を濃くしている。
その藍色の下の海。こんな色と質感の海を見るのはおそらく初めてだ。
鉛色に輝いて滑(ぬめ)ってた。
大抵は、ここの海も、地元の海も、海と空のずっと向こうにある境界は曖昧なコトが多い。夕暮れであっても。
その曖昧さが、普段は好きだったりもするのだが、鉛色に輝く、明確な境界を主張しているこの海の妖艶さといったらなかった。