タイトルにあるとおり、12/10は愛ぬこの命日なのです。2004年に旅立ったので、もう11年ですか。
ここ数年はやっと、思い出してはベソベソ泣くコトも減ってきました。そう、こんなバカバカしい振り返りベスト記事を一生懸命書く程に。
そんな感じで、命日だからと湿っぽくするフェーズはもう終わっておりますが、その代わり、こうやって便乗で故ぬこの存在を、知らない人に一瞬押し付けられたら幸甚なわけです。
よーし、これでもうこの記事の用事は半分済んだな。
じゃあ残りね!
「今年出た Soukous のベストを決めよう!」とは思ったものの、「『今年出た』とは」を大真面目に考えこむとその時点で色々と破綻するわけですよ。
そもそもニポンにいてリリースに気づける Soukous の曲なんて、氷山の一角でしかなかろうし、その手立て自体がまぁ、ネットしかない訳だ。
その上リリース日なんて知ったこっちゃない。そんな詳細情報全てを耳を揃えて綺麗にネットにリリースされるはずもない。
そんなわけで、相変わらず完全にようつべ依存で、
- 2014/12~2015/11に
- 公式またはそれに準ずるチャンネル経由で
公開されたミュージック・クリップ(音源のみのリリースは除外)を纏めて、改めて3周くらい延々聴き流しながらスコアリングして集計してみますた。
前半ノリのよい系、後半ヌルい系、と、なんだかんだで都合、15曲ほどの動画がどうでもいいおれ語りと共に淡々と貼られて行くので、面倒くさい方はこのヘンまでスクロールして、ノリのよい系の1位から遡上して戴くとよいかもしれません!
Soukous Clips Best10 of 2015
まずはしっかりと起承転結のある、最後にはヒャッハー!に至る元気のいい系。一緒くたにするとアレなので、ヌルい系はヌルい系で下記に分けておきました。
10. Bako Bela Mutu by Celeo Scram
実はこの方、あんまりよく知らないし、この曲自体聴きこめてないのですよね。なんせ「今年の動画」としての期間最終日である11/30に燦然と公開されて10位に滑りこんじゃったシロモノです。そんな滑り込み状態でも10位に滑りこむくらいにはよくまとまっててナイスなノリでしょ。
9. Fimbu by Felix Wazekwa
公式の動画がかなりおかしい(Wazekwaさんチ、何故かそういうのが結構多い)ので、うまく編集しなおしてうpしてらっしゃるンドンボリ~ノさんトコの動画にて貼り付け。
ダンスの不得手なWazekwaさんのためなのかどうかはわかりませんが、独特なわりにニポン人でも容易に真似の出来る感じのダンスと耳に残る各フレーズ、そして、脳裏に焼き付くニセモノっぽい変なヒゲ。嫌よ嫌よといいながらみなさんにもWazekwaワールドにハマって戴きたい。
8. Ye Yo Ok by Robinho Mundibu
今年は勢いのあるワカモノが勢いのあるMVをどっかんどっかん打ち上げまくってたイメージが強いのですが、Robinho氏もその中の一人。
フェアスキンで顔立ちもアフリカ人ぽさがかなり薄めで、しかもワカモノなのにあまり腰パンしないし、きっちりしたシャツとかよく着てるイメージなんだけど、別所でみかけた何かの動画で、しっかりしまってるお腹の真ん中がポッコリしてたから、デベソ隠してるのかなーって思い始めてる。
彼は他の若手に比べると自分のようつべチャンネルとかも持たずにいるみたいなんだけど、その割にメディアへの取り上げてもらい方は意外と上手な感じで、音質も悪いのに内容的にはかなりそそるリハーサル動画とかよく上がってくるので徐々に気になり度が高まってきて今に至る感じ。
同時期に出たEtirette Okもかなり好きなんだよなー。どっちもランクインしてるかと思ってたわ。
7. Kukupemba Stroboscopie by Bill Clinton
今年はあまり目につかなかったビル・クリントン・カロンジさん。出てきたと思ったらMVに安っぽ~~い感じのMinganjiの人登場しててわろた。
相変わらずのテンションで、もう、それだけで最高です。大好きです。
6. Choco Factory by Pegguy Tabu
これまた今年の後半に颯爽とリリースされた、Soukousの大御所、故Tabu Ley氏の息子の一人、Pegguy氏のMV。
数年前からステージで歌ってたりはしてるっぽいけど、どこかのバンドで下積みしてた、って訳でもなくいきなり登場した感ある。
それが故かはわからないけど、父の名前も多用しつつ、大御所コフィ・オロミデとのフィーチャリング曲を出すなど、なんだろな、既存のSoukousシンガーの成り上がり方とは違った、七光りコネクションアプローチ全開で成り上がりを果たしてる感じもある。
とはいえ、このMV見るに、だいぶいい感じではあるんだよね。声もよいしダンスも上手そうだし、ただの七光りっていうよりは、あぁ、だいぶサラブレッド?みたいな。泥臭さにはちょっと遠い感じだけど。
5. Zakala aah by Kabose Bulembi
最近おいらの中で俄然、気になる存在になってしまったカボセさん。理由は特にないのだが、やや老け顔だけどダンスもいいしノリもいいし、なんか好きなんだな。ああ、悪人顔なのもポイント高いのかも。テンション高めのヤツもよいけど、歌ものもしっかり歌える人です。
4. Chaud Partout (Moto) by Fabregas Le Métis Noir
あれあれ、これもこんな上位に来てたか。
勢いのある若手の中でも今、誰よりもノリにノッてるFabregas氏。
つい先日、とっくに内縁関係だった、めっちゃかわいい嫁(+めっちゃかわいいドレッドヘアの息子くん)とラブラブな結婚式をして、sukali 三昧な感じですな。
ゴシップ記事では、古巣のボスには邪魔されてるとか意地悪されてるとかも見聞きはするものの、そんなのなんてコトなさそうな勢いだし、コンゴのミュージシャンの中でも諸々で一番幸せ絶頂なんじゃないですかね。
3. Seben by Ferre Gola
だいぶイメチェンかましたフェレゴラ氏。Seben 3位どまりだったか!
実はもう6位くらいからは同列で高ポイントすぎて、隠れポイントとしてついった上で観たり聴いたりしてた痕跡の数を加算してってみたんですが、Sebenより上は、まぁ、どれもよく聴いてる。
おいら自身が、フェレゴラの盟友、いやいやライバルのFallyのファンが故か、フェレゴラについてはアンチ記事がよく目に入るのだけど、直近のケニアのライブは特に酷評ばっかりで心配しちゃったわ。
おいらはフェレゴラも等しく(はないけど)好きなので12月には初の米国ツアーにも参戦ということで、頑張って戴きたく。
2. Mascara by Fabregas Le Métis Noir
はい、勢いのいいワカモノ、fabregas、2位にも入ってましたね。あー、このCDエルスールさんで買い逃したのは思い出してはだいぶ悔しいのである。
これ、(ようつべ上の)リリースは昨年の12月なんだけど、何度も何度も観た挙句にやっと夏が終わった頃からハマったみたいだわ。
1. Libre Parcours #2 by F’Victeam
1位に限ってembed出来ないとかなんかもう「えー」って感じですね。F’Victeamの動画、Libre Parcoursのアルバム関連動画は全部embed不可になってるのでかなり不便でござる。兄gifにリンク貼っておりますので、本家でご覧頂ければ…。
自分はもうFally漬けのFally中毒になって久しいので、何を語ればいいのかもわかりませんが、こういうのが「超イケてるど真ん中」な世界、ホント楽しいんですよ!
Soukous Impressive Clips of 2015
上記の元気のよいSoukousとヌルいあーらんびー風Soukousの二つに大別すればそれでいいじゃんねーって思ってたのですが、以下の2つだけ、ちょっと異色系ってコトにして分離してしまいました。
Grand Samaritain by Kabose Bulembi
カボセさんによる古き善き時代のルンバ、ってな雰囲気の曲。なんとなく諸々どっちつかずな感じもあって微妙な気もするけど嫌いじゃない。カボセさんだから若干贔屓も入ってます。勿論だろ。
Lifobo (Anapipo) by Fabregas Le Métis Noir
こちらはお洒落トラッドっぽい仕立ての曲。まぁ、トラッドモチーフはそこそこ多いからこれだけ取り上げるのもアレだけど、素朴な感じが非常に好感度高し。
Soukous (R&B) Clips Best3 of 2015
さて、あーらんびー風だったりしっとりルンバだったり、とにかく、後半がヒャッハーしない歌モノ系のベスト3。当初は10選んで5に削ったけど、4と5も無理に掲載する程ではないかも…。と思ってざっくり削ってしまいました。
3. Claudia by Pegguy Tabu
Pegguyくんによるあーらんびー。コンゴ勢によるガチあーらんびーはあんまり萌えないんだけど、Pegguyくん、なかなかどうしてコンゴのR. Kelly 的ポジションイケそうですわね。
でもねぇ、あーらんびーすーくーす(や、正確には R&B Soukous ですが、アフリカ人ファンの間でもそう言うっぽい。こういう微妙な系統のジャンル。皆が皆かは知りませんが、おいらの観測範囲内では少なくとも。)、おいら的ニーズはゼロなんですよ。だってあーらんびー聞きたかったら北米に有象無象いるじゃないですか。コンゴレに求めてるのはそれじゃないー!
…といいながらも、この曲中の、あーらんびーにありがちな、エフェクトで音声を軽くした「うまくいってない恋人に対して携帯で切なそうに語る」風描写の語りが英語でも仏語でもなくリンガラ語ってのは、ちょっとウヒウヒしましたが。
2. Poisson d’avril by F’victeam
※embed不可なので画像にリンク貼っておりますので、本家でどうぞ。
この曲は、英語対訳をうpしてくださってる方がおり、綺麗なメロディに乗ってる歌詞が思いの外、核心に触れる恋の理不尽さを歌ってたのが琴線に触れてしまって以来、結構ヘビーローテーションしております。
Fallyの美メロでヌルそうな曲、実は意外とビタースウィートな恋歌多いっぽいのですよね。ああ、原語でわかるようになりたい。なりたい。なりたい。
ちなみに、アフリカ方面のビデオガールはなかなかなボリュームバディなおねいさんが多いですが、この動画のマドンナ役なおねいさんもなかなかなもんです。ナイスバディの価値観の違いっていうんですかね。
更にはそのマドンナに対するカメラワークから、アフリカ人男子の「女子を見る目」を鑑みるのも一興です。まぁ、この動画に限ったこっちゃないですが。
1. Mundinda (feat. Arkelly) by Werrason
Werrasonはどうも苦手なのですが、Werrasonの周辺は優秀な人多いっぽいのですよね。少なくともおいらが気になる人は調べてみると、相当数が過去、Wenge Musica 何某(Werrasonの率いる歴代のバンド)にいた人だったりします。ウェラソン、若手育成が上手なのかしら。それでも好きにはなれないけど。
で、このヌルい歌ものSoukous、Werrason名義ではあるけどメインで歌ってるこの若手のArkellyくん、だいぶチャラ男っぽい見た目だけど、この子の声はだいぶ好きなんだよなぁ。美メロもので裏タブで流してて、あらいいわ、って見に行くとこの子が歌ってる、ってコトがちょいちょいある。
てか、名前、R. Kelly に憧れての名前なのかすら。歌はいいけど性癖は真似ないでね…(言うまでもない)。
…と、自分でも納得行くのか行かないのかよくわからないけど、スコアで厳密に(?)集計してみた結果、今年はこんな感じなようでした。
去年もLastとYouTubeの集計は試みた記憶があるけれど、Soukous限定でその年のベストをリストアップしてみたのははじめてかも。
ほら、Soukousだけでも1年でこんなに新しいMV出てるのですよ。今回おいらが拾ってる「氷山の一角」だけでも73曲。他にMVになってない音源だけのものもいっぱい出ておりますん。
コンゴは頑張るんでだれか、タンザニャ~とか掘ってくれませんかね!エスニックかぶれな外国人向けのフュージョン曲とかじゃなくて、現地の老若男女が普段聴いてて踊り出すような土着ポップス!
Soukousのお膝元、コンゴも英語リソースが少なくてリンガラ語と仏語ばっかりなので辛いんですが、タンザニャ~は英語も使えるはずなのに、スワヒリ語が公用語としてしっかり根付いてるせいか、スワヒリ語限定なサイトが多くてなかなか掘れないんです!掘れないものの、すっごいいい感じの泥臭いのすごい埋まってそうなのは垣間見えるんですよ。誰かー、お願いしました、お願いしましたよ!
今度別途Last.fmの方も集計しよう。今年はLastが、サイトリニューアルとプラグインアプデで長い間コケてたので、夏から秋にかけてのログがろくに取れてないけど。