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2013/12/18

インタネットの言霊の所在とか

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言霊といえば、数年前、某SNSで仲良くしていた親日アルジェリア人の開発者さんが、自身の作ったサービス名に和名を付けたい、というコトで一緒にピックアップした単語が「言霊」だった。彼がちゃちゃっと作るウェブサービスは、そのSNS内では皆が重宝して使うものが多かったが、コトダマは非公開運用してる間に本人がSNS疲れしてしまい、日の目は見なかった。


夏? それとも夏前から? いずれにせよ、炎上系でオンラインから飛んでいった火の粉がオフラインに向って、そのまま火柱になる様はそこここでよく目にするようになった。

インタネットの声ってヤツも昔と比べると大分力を持ち始めてる気はする。

気はする……んだけど、どうなんだろう、実際は。年々声は大きくなってる。それは確かだろう。

例えば、選挙の際のネットの喧々諤々も以前より活発だ……けど、それを鵜呑みに選挙速報に至るとあれれ、ってなる。

最近地味に追いかけてるミス何某のアレも象徴的で、ちょっとした闇を引きずる大人の事情で取り上げられないナニカについては、旧来の日本のマスメディアでは、ネット民がいくら声を上げたからと言って、光があたる事はそうそうない。

あの件は今後、異国のマスメディアや世論という外圧ありきでどういう展開になるか、ならないか、ちょっと着目してる。ならないんじゃないかな、なんて思ってるけど。

ココは、っていう場面では、インタネットの声になんて、やっぱりそこまでの力なんてなくて、どれだけ集まっても大衆――しかもインタネットの――なんて、烏合の衆でしかないのかもしれないな、なんて、あら、書きはじめてみたら、書く前より更に悲観的且つ否定的な表現に至ってしまって我ながら驚いた。

確かに以前に比べたら、インタネットで更に多様な人に出くわすようになってきた。オフラインでは出会うことのなかった、ニッチな趣味が多少かぶる人たちとも出くわす。そこが楽しくもあった。

とはいえ、何から何までぴったりくる人なんてのはやはり皆無なわけで、となると要するに、自分と若干近い人たちとはすれ違うようになりつつも、これまで以上の多様化・細分化の可視化が更に進んでしまって、もうどうしようもない、飽和状態。まとまるどころではない。お手上げな感じは否めない。

TLとか眺めてると、ぴったり趣味の会う人に出会えてすごく喜んでる人も散見されてて、時にはそんな人たちが羨ましくも思ったりはするんだけどな。おいらの場合は多分、ニッチさが問題ではなく、広すぎて浅すぎるのが問題なのだろう。まぁ、そこは仕方が無い。

そんなこんなで、そう、インタネットで出会えた物や価値観の中でだったらおいら自身がナニカの力になり得ているか、というと、答えはノーなのだよな、結局の所。そういうコト。

インタネットで出くわした個々人とは継続的によい関係を生み出せてるコトも多い気はするけど、相手が複数になった途端、無になってるコトは多いかもな、おいらの場合。あああそうか、うっかりぼんやり集合体について語ってみたものの、そもそもおいらは個人的なタイプなんだわ、社会との関わり方自体が。

はい、話し終わったw

終わった気がしながらも漫然とダラダラ続けようw

理論上は、当初からオンラインばかりを嗜好して、ネットに安住していた古参ネット民のパイなんて今更拡大はしない筈で、オフラインも謳歌している、所謂リア充なユーザーの参入によってネット人口は増え続けている筈だと思うのだが、不思議なことに、いつまで経ってもオンラインとオフラインががっぷり四つに出くわすコトは今ひとつ少ないままな気がしてる。

これは何故なんだろう。不自然なまでに黙して語らぬまま棲み分けが為されてるのか。それとも、ひとつ所に存在しながらも、互いの存在に気づかないほど、言葉通り「次元」が異なってしまってるのだろうか。いずれにしても、既に出くわさない方がおかしいフェーズだと思うのだが。

所謂バイトテロは異次元接近遭遇による摩擦熱で発生してる、と思えばいいのかな。出くわすとしたら、今のところはそんな形でしか出くわせないのか。

さて、話し戻って、ネットの声が以前よりも世間に聞こえるレベルにはなってきた。オフラインでこれまで主流だったものとは、多少違った側面の意見が出るようにはなった、かもしれないね。

でも、ネットの声が主流にはなり得ないし、それがオフラインに強く作用する、なんていうのは、現時点ではまだ、幻想でしかないんだろうな、と。勿論ゼロだった頃とは何かが違うのかもしれないので、否定はしないけど。

ネットの言霊は自由なようであって、案外不自由なのかもしれない。その分、その言霊の及ぶ範囲には、これまた不自然なまでに強い力をつけているようにも思う。

自分の頭上を飛び交う言霊たちも、やたらと狭い空間をぐるぐると飛び交い、支配しようとしてるかもしれないが、それだけがこの世の全てだとは思わないように気をつけないと。な。