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2014/02/04

Soukous と Sapeur とコンゴの近現代史と

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Gentlemen of Bacongo
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昨夜ふらふらとコンゴの歴史っぽい色々をググってた。

なんというか、ちょっと掘れば掘るほどに、パキスタン同様……いや下手すると、よりいっそう深刻な問題が多そうな土地だし歴史な気がして眉間に皺が寄りますね。

まぁ、まだまだまともに理解出来てないし、アフリカでかいし複雑だし、学生時代は歴史の授業が一番の苦手だったし(今は興味ありありだけど、サボりすぎてたが故に基礎知識も薄い)、コンゴも、ちがう、今後も、じっくりと折に触れ勉強はしてこう。

とりあえず、歴史周りではじめて日本との関係に行き当たったのが、

Uranium extracted from the Shinkolobwe mine in the DRC was used to produce the atomic bombs dropped on Hiroshima and Nagasaki during World War II

― Did You Know? - Eastern Congo Initiative1

第二次大戦で広島と長崎に落とされた原爆の元になったウランがコンゴのシンコロブエ鉱山2というウラン鉱山なのだそう。

いや、まぁ、ホント、だから何だって感じですけど、そもそも原爆の原材料の産地なんて発想自体なかったわ…。

で、歴史を掘ってたつもりが、 Soukous そのものの歴史を、実際のコンゴの歴史的背景とディープに併行して書いてる記事に出くわしたのでリンクだけ貼っとこうかと。

しかも、音楽ブログとかじゃなくて、国産の旅行記系 SNS とも言えるフォートラベルに書かれてるという。意外とコンゴあたりの旅行記、アツい内容がありそうなので、コンゴも……いやいや、今後も眺めに行ってみよう。

いやいや、なかなかアツい内容で、素晴らしいです。

ここ半年(もう越えたか)、やみくもに色んな Soukous を聴きまくったお陰で、文中の大半のミュージシャンは認識出来るものの、こんなに体系だって、しかも英語どころか日本語で書かれてるなんて素晴らしい!(現地、フランス語かリンガラ語か、その他アフリカ諸言語なのでお手上げ感強いの……。)

個々のミュージシャンの活躍年代は薄々把握してたけど、なんというか、骨張ってた知識にちょっぴり肉がついてちょっぴり凹凸が出来た感じで嬉しい。それぞれの人を改めて噛みしめて聴いてこう。

でもって、結構コンゴの独立の歴史と歩みを共にしてる感じでもあったのですねぇ。

ていうか、猿、日常的に喰うのか……。

で、上の「講座その2」に出てきた、

1977年、ザイコから分離したヴィバァ・ラ・ムジカを結成したパパ・ウェンバは、若者に自立を説き、サップという独特の若者のおしゃれを説いた。 かくして、社交界のリンガラは、パワフルな演奏にのって、若者たちが、嬉々として汗を流しながら踊る音楽へと進化した。

ここであの、サプール (Sapeur) とパパ・ウェンバが、はじめて顔や名前や形のある状態で頭の中で繋がった。

しかも、今年に入って、欧州のギネスが CM でサプールを取り上げて、ショートドキュメンタリーなんか作ってたんだね。なんてタイムリー! ロケ地は DRC(コンゴ民主共和国 - 旧ザイール)じゃなくて Congo-Brazzaville (コンゴ共和国)の方みたいだけど。

こっちが CM 本編みたい。やばい、かっこいい。

で、色々掘ってみたのですが、パパ・ウェンバ、未だにサプール第一人者として必ずあちこちに出てくるし語られてるのですね、今でも。

※トランスクリプション付きの動画の元記事も発見しますた。

そして、原爆の次にまた、予想もしないところで、恐らく日本人の大半は預かり知らない日本との関わりが。この動画以外でもそうだったのですが、サプールの愛して止まないデザイナーズブランドナンバーワンはどうやらヨージ・ヤマモトのようで、日本製のローファーなんか手に入れたらもう、勝つる、という勢いなのですね。

Soukous 聴いてて、よく歌詞でジャポネ~とか出てくるのって、ホントにすごい確率で耳にしてて、ここまでの頻度で日本が出てくるのもおかしいし、きっとジャポネに聞こえる何か別の単語でもあるんだろう、って思ってたのですが、お洒落の代名詞っぽく歌詞に日本が多用されてる、とか、あるのかもしれない。

あぁ、おフレンチが理解出来るようになったら曲の理解も進むだろうか。……と思いきや、結構しっかりリンガラ使ってたりもしそうなんだよな。